創業 | 1973年 |
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事業所在地 | 本社:神奈川県横浜市 工場:神奈川県 |
資本金 | 6千万円 |
事業内容 | 車輌、トラック・特装車部材の各種加工/船舶の主要部材・艤装部材の加工/他 |
規模 | 約60名 |
アセロラ株式会社(仮名)は、トラックの荷台や建築機械に使う金属材料を販売しており、ニットーと長年お付き合いのある会社です。
ある時、ニットーにご依頼いただいたのは、「重さ約100kgの金属加工」でした。これは、大きな敷地に太陽光パネルを並べて発電する「メガソーラー」の土台部分となるものです。
アセロラ社ではまだ受注する前の新規案件だったのですが、「材料に加工をすることで付加価値を付けて、クライアントに販売したい」という考えをお持ちでした。
加工の内容は、メガソーラーの土台となる大きな金属に「色々な方向に穴をあける」という、とても複雑なものでした。
一般的に流通しているドリルやレーザーを使用した加工方法では時間もコストもかかりすぎているということが大きな問題でした。
さらに、穴をあけるだけで何工程も必要なため、量産のための効率化も課題となっていました。
一般的な加工方法では、時間・コストともにかかってしまうため、まずは考え方をリセットして生産体制を一から見直し、ベストな状態を考えていきました。
量産に必要なイニシャルコストの削減のため、ニットーの社内で一貫して作業することに。それには大幅な工程改善を伴うため、設備変更なども念入りに検討しました。
大幅な工程改善を行い、何工程もかかる加工を、1工程で完了できる設備を作りました。
この金属はサイズが大きく、厚みや重量もあったため、難易度の高い加工でしたが、ニットーのプレス加工と金型技術を駆使することで、それが可能となりました。
従来の業界の常識をくつがえすような加工技術で、短納期での納品が実現しました。何工程も必要だったことが、1工程にまで工程改善されたことで、量産体制も整い、人件費や設備維持費などの大幅なコスト削減にも繋がりました。
その結果、アセロラ社は無事にクライアントとの受注が正式に決まりました。