こんにちは。
ニットー営業担当の山仲です。
突然ですがニットーには勤務時間外に工場の設備を好きに使っていい「オープンファクトリー」という制度があります。
僕は普段、この制度を利用してバイクの部品や自分のキャンプ道具を改造したりしています。
とても良い制度ですよね。
さて、今回は僕が渓流釣りで使用しているチャンピオングリップの改造をしていきます。
チャンピオングリップというのは昔バス釣りに使われていた竿とグリップが別々になっている釣り竿のグリップの部分のことを指します。
現代ではあまり見られない釣り竿ですが、オールドルックな見た目から一部の層からは絶大な人気があります。
僕も大好きで最新の竿をノコギリで切断して無理やりチャンピオングリップに取り付けたりもしています。
そんなチャンピオングリップを世界に1本しかないオリジナリティ溢れるものに改造していきます。
先日、山菜を採りに山を散策していると鹿の角が落ちていました。
これを加工してグリップの部分に取り付けたら絶対かっこいいと思うんですよね。
では早速やっていきます。
まずはコルクの部分を剝がしていきます。
内部のシャフトを傷つけたくないのでサンダーで大まかに削り取り、細かい部分はカッターナイフでそぎ落としていきます。
鹿の角はコンターマシンでカットしていきます。
余談ですが鹿の角は削るととんでもない悪臭を放ちます。
まあ漢方なんかに使ってる話も聞くので身体に害はないと思いますが、マスクをして作業することをおすすめします。
シャフトの径はΦ12程度。鹿の角もカットにも縦に穴を空けていきます。
ここが一番緊張しました。
割れてしまう恐れがあるので細いドリルから少しずつ穴を広げていく作戦でΦ12.5程度を目指しました。
シャフトが長かったので少しカットしました。
いい感じです。
仮付けして握り心地を確かめながら形を整えました。
シールテープでシャフトと穴のクリアランスを埋め、2液性のエポキシボンドで接着します。
完成~
リールを乗せるとこんな感じです。
渋くてかっこいいです。
この「シマノ バンタム10XSG」というリールも80年代のもので僕よりうんと年上ですが、
しっかりメンテナンスすればまだまだ使えます。
こんな長く愛されるモノを僕も作っていきたいですね。
以上、山仲でした。
PS.小さいですが早速ヤマメが釣れてくれました。
使い心地もバッチリです!