こんにちは!
ニットー新人営業マンの山仲です!!
さて、今回の話題ですが、まず前置きとして先日起きた事件を皆様にお伝えします。
僕は約1年前ニットーに入社して、初めてテーパーという言葉を覚えました。
それからお客様との会話の中で「ここはテーパーにして下さい。」とご依頼を受けることも多々あり、だいぶ聞きなれた言葉となりました。
しかし、先日とある図面を見たとき、製品の1部に「勾配」の指示がありました。
「ん?勾配??」「テーパーじゃなくて?」と疑問に思い、「テーパー」と「勾配」の違いについて聞き込み調査をしてみると、なんと人によって定義が違うことが分かりました。
これは大変だ。
そこで今回は、「テーパー」と「勾配」について個人的に調査して分かったことを皆様に報告したいと思います。
まず「テーパー」とは構造物の径、幅、厚みが先細りになっていることを言います。
これは前回の記事“「上下異形状加工」ワイヤーカットの加工事例”で少しだけ説明させて頂きましたね。
尚JIS規格では、「投影図または断面図における相交わる二直線間の相対的な広がりの度合い」と定義されていました。つまりチーズケーキやにんじんの側面の傾きはテーパーで表します。
図1 テーパー図式
図2 チーズケーキの傾き
では「勾配」とは何なのか。
答えは水平面を基準に片側のみについている傾きのことです。
つまり、コンビニに売っているサンドイッチの傾きは勾配で表すことができます。
尚、チーズケーキの片側のみの傾きに着目した場合は「勾配」で表します。
図3 勾配の図式
図4 サンドイッチの傾き
以上2点を図式に表すと以下の通りになります。
図5 テーパーと勾配の図式
お分かり頂けましたでしょうか。まとめると「テーパー」はチーズケーキや、にんじん。「勾配」はサンドイッチです!!
図6 チーズケーキとサンドイッチの傾き
最後まで読んで頂きありがとうございました。今後も分からないことがあったらすぐに調査していこうと思います。
以上山仲でした。