2015-09-16
おはようございます。金型事業部の東出です。
今回は、何気に依頼の多い、修理型の加工事例について紹介いたします。
上の画像が、元の雌型です。
欠けて亀裂が入っています。
ここまで破損が酷い場合は、全く同じものを一から作り直すことになります。
これは弊社で作成した型ではなかったので、全ての箇所を計りなおし、図面を起こします。
さまざまな角度から、製作者がこの型をどのような気持ちで作ったのか、その意図も読み取らなくてはならなりませんので、骨の折れる作業になります。
SKD(350×250×50)の素材にマシニングで、ザグリ穴をあけ、硬度を上げるための熱処理を施します。
素材は熱処理によって歪むので、上下を研磨したものが上の画像です。
ワイヤーカット放電加工で、中央の歯の部分と、ノック穴をあけます。
厚さが50mmもあるので、けっこう時間が掛かります。
今回は雄の型と一緒に持ち込まれたので、合わせて確認しました。
以上で完成です。
ありがとうございました。